Shinの勉強箱

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産業オートメーションについてまとめてみる

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こんにちは、Shinです。今日は産業オートメーションについてまとめてみます。

自動車や化学薬品、石油など、さまざまな分野でオートメーション化(自動化)が進んでいます。現在AIやIoTが騒がれていますが、すでにそれを実現しかけている部分といってもいいでしょう。

産業オートメーションとは

ちょっと詳しく見ていきましょう。こんなレポートがありました。

http://home.jeita.or.jp/upload_file/20141202163223_qowQvuAa52.pdf

自動車・家電組立ラインなどのファクトリーオートメーション、発電所・ 石油化学プラントなどのプロセスオートメーション、上下水道設備・交通管制などの社会インフラ情報監視制度などが産業オートメーションの実例である。

産業オートメーションシステムの構成は、センサー、情報処理装置、各種アクチュエータからなる。すなわち、温度、圧力、濃度、流量、位置、速度などの物理・化学量をなんらかのセンサーで計測し、その情報をコンピュータなどの情報機器で処理し、その結果を監視業務に用いたり、直接プラントを操作する各種アクチュエータに信号を送り、プラントを制御したりすることが産業オートメーションシステムの基本的な機能である。

なるほど、わかりやすいですね。

センサーでの情報収集、PCでの情報処理、アクチュエータでのプラント制御、という流れを繋げているのが産業オートメーションシステムである、と。これが工場の全機能でできていればいわゆるスマートファクトリーとなります。

産業オートメーションのサービス

では、具体的に産業オートメーションを提供する企業はどのようなサービスラインを持っているのでしょうか。上記のレポートを再度見てみましょう。

1.設計サービス
プラント設計仕様や操業計画に適合する機器の選定、配置計画、据付工事計画立案、および制御用のプログラムなどソフトウェアを構築するエンジニアリング

2.据付工事・調整サービス
機器をプラントなどに据付・配線工事し、正しく動作するための調整

3.アフターサービス(24時間緊急対応を含む)

コンピュータ、センサー、バルブ類などの機器・装置を長期間にわたり連続稼動させるための性能点検、修理、部品交換、及び情報、通信技術の革新に伴うシステム間の統合や増設、更新

なるほど。プロセスとしてはシステムインテグレーションとはほぼ同じですね。現場作業は多そうですが。

産業オートメーションの5つの課題

では、この業界が抱えている課題とはどのようなものなのでしょうか。

  1. 業務(役務)の外注化(ベンダーからのサービス購入)自体は可能であるが、 発注すべきベンダーの能力評価が困難である
  2. ベンダー選定後の発注範囲(業務スコープ)や発注内容の正しい伝達が困難である
  3. トラブル発生時(動作不良など)に原因の切り分けで困ることが多い
  4. プラントでは多くの機器が10年以上という長い期間にわたり稼動するため、生産、販売終了品が多く、それらの保守はベンダー、ユーザーとも負担が大きい
  5. 特に海外製品の保守は製品販売店(員)の交代など、担当が不在になる場合もあり、国内ベンダー品に比べ、困ることが多い

なるほど、面白いですね。国内の市場は硬直化しだしているので、どうやって日本のベンダーが海外展開するか、気になるところです。