WACCの考え方についてまとめてみる
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こんにちは、Shinです。本日はファイナンス関連でWACCの考え方についてまとめてみます。
WACCとはWeighted Average Cost of Capitalの略です。英語だと何がなんだかわかりませんが、日本語にすると「加重平均資本コスト」。これでもなんのこっちゃですね。
グロービスのサイトを見てみましょう。
WACCとは、資本コストの代表的な計算方法で、借入にかかるコストと株式調達にかかるコストを加重平均したもの。Weighted Average Cost of Capitalの略で、加重平均資本コストともいう。実際に資金を1円調達するのにいくらのコストがかかっているかを示すのが加重平均資本コスト(WACC)。
ビジネスではWACC以上の利回りをあげることができれば負債コストと株主資本コストの両方をカバーし、債権者と株主を共に満足させることができる。そのため、WACCを、超えなければならないハードルになぞらえて、ハードル・レートと呼ぶこともある。
ファイナンスの知識がゼロの人には若干厳しい説明かもしれません。基本的に資金を調達するためには、二つのやり方があります。
ひとつは借金。会社であれば社債を発行したり、銀行からお金を借りたりして資金をゲットします。この場合は、借りたお金に対して利子をつけて返さなければなりません。
もうひとつは株式です。株式を発行してマーケットからお金を集めることで資金を調達します。株式の場合は基本的に返す義理はないですが、配当金という形で株主に報いることもあります。
ですので、借金の場合でも株式調達の場合でも、お金を借りる場合には、何らかのコストがかかります。その加重平均を取ったものがWACCとなるということです。
WACCの計算式
では、WACCの計算式について、同じくグロービスのサイトを見てみましょう。
WACC=D/D+E × rD × (1-T) + E/D+E × rE
D:負債総額
E:株式の時価総額(=株価×発行済み株式数)負債コストには節税効果(金利費用が税控除されることによるコスト低減効果)があるため、WACCはrDとrEの単純な加重平均にはならず、rDについては(1-税率)を掛ける必要がある。
たとえば、資金調達の60%を負債、40%を株主資本に依存している企業があるとする。この企業の(平均)負債コストが5%、株主資本コストが15%、法人税率が40%とすると、WACCは次の式で求められる。
WACC=6%×5%×(1-0.4)+40%×15%=7.8%
具体例を見たほうが良いですね。
対象企業の資金調達の60%が負債、40%が株主資本であり、負債コストが5%、株主資本コストが15%、法人税率が40%というのがこの企業の調達状況です。全体の資金は100万円として考えましょう。0.018 + 0.06
WACC = 60(万円) / 100(万円) x 0.05 x (1- 0.4) + 40(万円) / 100(万円) x 0.15 = 0.6 x 0.05 x 0.6 + 0.4 x 0.15 = 0.018 + 0.06 = 0.078 = 7.8% となりますね。